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女性漆芸家、 馬 莉(ま り)展の初個展を開催します。
本年1月に開催された日本伝統漆芸展にて新人賞を受賞した注目の作家です。中国にて漆芸を学んだ後、更なる技術習得のため来日し、東京藝術大学大学院美術研究科の博士後期を本年修了しました。
《古典と現代の融合》をテーマに、伝統工芸で培った乾漆(かんしつ)と螺鈿(らでん)技法で作る独創的かつ優しさ溢れる世界観が特徴です。

当展覧会では、人気の小蕾(ショウライ)シリーズの立体とレリーフ及びジュエリーを約20点展示します。幼い子供が一歩一歩成長していく姿がモチーフで、母と子の深い愛と絆を感じられる作品となっております。

https://pjarts.tokyo にてオンライン同時公開

開催に寄せて

この度は馬 莉展「蕾、花開く」の開催を喜び、祝福いたします。

馬は中国にいた頃、若い漆絵作家としてとても優秀でした。東京藝術大学に留学してからは、漆の造形や装飾に対して理解と研究でさらに大きく能力を伸ばしました。
馬の作品は、非常に想像力に富み、純粋で繊細な感情を含んでおり、関連する形やデザインの奥から、漆芸に真摯な愛の心に触れることができます。
今年、日本伝統漆芸展の新人賞を受賞した馬は、滑らかな線と鮮やかなイメージで高い評価を得ることができました。日本での作品展開が楽しみです。
博士修了作品を合わせて20点の作品が並びます。漆芸創作のさらなる飛躍を願っております。
馬 莉展「蕾、花開く」のご成功をお祈りいたします。どうかご高覧頂きご高評賜りますようお願い申し上げます。

東京藝術大学美術学部 漆芸研究室主任教授・漆芸作家
小椋 範彦

作家略歴

絵本の中にいるかのような心温まる作品を制作する女性漆芸家。
北京の名門、清華大学・同大学院にて漆芸を学ぶ。
中国美術館及び厦門美術館に収蔵される他、数々の賞を受賞するなど中国にて活躍する中、制作の道をさらに広げるため来日。
東京藝術大学大学院にて立体造形と螺鈿蒔絵の装飾技法を小椋 範彦氏の元で学ぶ。
2023年に日本伝統漆芸展にて新人賞を受賞し、日本でも注目されつつある。

1980年 中国河北省生まれ
2003年 清華大学美術学院工芸科漆芸専攻 卒業
2006年 清華大学美術学院大学院工芸科漆芸専攻 修了
2023年 東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻 博士後期課程 修了
現在 北京科技大学機械工程学院 常勤講師

《作品収蔵》
中国美術館、厦門美術館、厦門市人民政府、広州芸術博物院

《受賞歴》
中国漆画展 優秀作品賞、国際現代漆芸展 優秀作品賞、神奈川県美術展 準大賞、日本伝統漆芸展 新人賞

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